既製品で解決できない課題は、別注品で対応 ~パワーアシストヒンジ編~
スプリングの反力で、重い上蓋を軽く持ち上げられる点がご好評いただき、ガススプリングからの置き換えのご相談も増えているパワーアシストヒンジ。今回は、既製品のパワーアシストヒンジでは解決できない課題をスプリングの変更(別注品)で解決した事例をご紹介します。
課題のポイント
- 重量のある上蓋を軽く持ち上げたいが、頻繁なメンテナンスが困難な装置であるほか、反力の低下が許されないなど、ガススプリングが適さない環境だったため、パワーアシストヒンジHG-PA210-9を2個使いで検討していただきました。しかし、0°付近のスプリングの反力が強すぎるため、上蓋が勢いよく開いてきてしまい理想の動きではありませんでした。
- 上蓋の質量に個体差があり、ヒンジのトルクで吸収しなければ、装置によって動きに差が出てしまう懸念がありました。
- お客様が装置の量産を検討しており、パワーアシストヒンジHG-PA210-9のトルク公差の中で常に良い動きにする必要がありました。
解決のポイント
- HG-PA-210-9のスプリングの反力を装置にあわせて変更し、お客様の上蓋モーメントに対応しました。
- 上蓋の質量の個体差は、標準品にも搭載されているトルク調整機能で吸収し、対応しました。
- HG-PA-210-9のトルク公差の中で常に良い動きになるよう、スプリングの寸法を検討し、専用品を開発しました。また、ベース(ブラケット)の形状をお客様の上蓋にあわせて変更しました。取り付けの手間を削減し、量産の効率化にも貢献できました。
製品情報
パワーアシストヒンジ HG-PA210-9
- スプリングの反力により、重い上蓋を軽く持ち上げられます(パワーアシスト機能)。
- 閉じ際にダンパーが効きます(ソフトクローズ機能)。
- トルクは調整ねじを回すことで調整できます。
- 開き角度を規制できます。
※2021年9月27日時点の内容です。
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