ガススプリングからトルクヒンジに変更することで、検査ラインのメンテナンス性アップ!さらに、メンテナンスコストの削減に!
調整式ワンウェイトルクヒンジHG-TQJ100は、メンテナンス用ドアの操作性を大きく向上できる点と、コンパクトなサイズを評価され、半導体チップの検査ラインの機械に採用されました。
使いやすさと安全性を追求したフリーストップ・ムーブメント
検査装置の蓋にはもともとガススプリングを使用しており、扉を開けると最も高い位置まで上がってしまい、作業者の身長に対して適切な高さに止めておくことができませんでした。しかし、HG-TQJ100トルクヒンジに変えることでフリーストップ機能が付加され、作業者の身長に合った高さで扉を止めておくことが可能になりました。
そして、検査装置の蓋のサイズは大小さまざまでしたが、HG-TQJ100のトルク値は0〜10N・mの範囲で調整可能なため、複数の扉サイズに対応することが可能で、作業者のトルクの好みにも合わせることもできました。
また、フリーストップ機能により、オペレーターの手で誤ってドアを閉めてしまうことが少なくなり、安全性が向上しました。
スムーズな操作を可能にするワンウェイ・トルク
フリーストップ機能は大切な機能ですが、開閉の両方向にトルクがかかってしまうと、扉を開ける際に重く感じてしまいます。しかし、HG-TQJ100はワンウェイトルク仕様になっており、メンテナンスドアを開けるときには、ほとんどトルクがかかりません。これにより、スムーズに開けることができます。
メンテナンスドアを下に引いて固定したり、閉じる際のみトルクがかかるようになっています。
ヒンジのコンパクト化と多機能化により、メンテナンス頻度とメンテナンスコストの削減に貢献しました
ガススプリングを使用していた際、ガススプリングに含まれているガスが減少してしまうため、頻繁に交換する必要がありました。
一方、HG-TQJ100のトルクヒンジは、トルク機能を維持しやすい製品です。
また、ガススプリングの場合、機械内部のスペースが限られているため交換も困難でした。
HG-TQJ100は、ヒンジ機能とトルク機能の両方をコンパクトにまとめたことで、装置内のスペースを大幅に削減することができ、保守管理やメンテナンスコストの削減にもつながりました。その結果、費用対効果も向上しました。
製品情報
調整式ワンウェイトルクヒンジ HG-TQJ100型
- 一方向にトルクが発生するトルクヒンジです。逆方向のトルクがほとんど発生しないため、扉などをスムーズに操作できます。
- トルクは調整できます。
- トルク調整部にキャップがついているため、意匠性に優れています。
※2021年10月21日時点の内容です。
課題のポイント
- ガススプリングを使用していたため、機械メンテナンス用の扉を開けると最も高い位置まで上がってしまい、作業者の身長に対して適切な高さに止めておくことができなかった。
(→フリーストップ機能(トルクヒンジ)) - フリーストップ機能は大切な機能ですが、両方向にトルクがかかってしまうと、扉を開ける際に重く感じてしまう。マシンの扉開閉が、スムーズである事。(開くときも抵抗が少ない)
(→ワンウェイ機能) - 検査装置のドアサイズは大小さまざまだが、同じ丁番で済ませたかった。
(→調整機能) - ガス抜けによる(経年変化)、パワー不足による、部品交換。
(→ガスは使っておらず、耐久性(開閉テスト2万回クリア)もあり、メンテナンスコスト削減)
解決のポイント
- ガススプリングからHG-TQJ100トルクヒンジに変更することでフリーストップ機能が付き、機械のメンテナンスドアをどのような角度でも開けておくことができるようになった。
- HG-TQJ100はワンウェイトルクヒンジなので、通常の力のかけ方でメンテナンスドアを開くことができる。
- トルク調整が可能なため、さまざまなサイズの扉に使用できる。また、ヒンジ自体がコンパクトなので容易に交換が可能でメンテナンスのコストも下げられる。
- トルクヒンジにしたことで、ガス抜け等の心配がなくなり、メンテナンスコストを削減できた ※トルクヒンジの耐久性は、「弊社2万回開閉テストをクリア」