蝶番を外から見せない&しっかり扉をフリーストップ。保持力と耐久性を兼ね備えたトルクヒンジ。

商品を包装するラッピングマシンに、トルクヒンジ HG-TA型を採用いただきました。
機器のデザインを損ねず、フリーストップ機能により、機器の操作に付加価値のある動きを実現した事例を紹介いたします。

課題のポイント

  1. 上蓋が重く保持機能がなかったため、開閉時に指を挟む危険があった。
  2. 上蓋を閉じた際に蝶番を見せたくないが、背板の無いデザインの機器のため、取り付けられる蝶番が限定されていた。

小さな取り付けスペースでもパワフルな保持力。
本体のデザインを崩さずに安全性を確保。

上蓋開閉時の指挟みを防止できるフリーストップ機能を持たせつつ、蓋を閉めた際に蝶番が見えないような取り付けができる製品を探しているというご相談を受け、トルクヒンジ HG-TA型を提案しました。蝶番長さが18.5mmというコンパクトな形状にもかかわらず、最大45.9kgfという高トルクによる安定した保持力により、蝶番を見せずに上蓋をフリーストップさせるというお客様の要望を実現しました。

ディスク機構によりコンパクトな形状を実現

HG-TA型は、軸部分に「ディスク構造」というトルク機構を採用しています。これは、2つの可動ディスクの間に固定ディスクを挟み、締め付けながら回転させることでトルクが生じるという機構で、通常の トルクヒンジよりも軸の長さを短くできるという特長があります。

ディスク構造

使用環境やデザインのこだわりに答える豊富なバリエーション

今回の事例ではオーソドックスなタイプが採用となりましたが、トルクヒンジHG-TA型はほぼ同じ形状で様々なバリエーションを取り揃えているのが特長です。耐食性に優れるオールステンレスタイプや、トルク値の調整が可能なタイプ、開閉時の反動(スプリングバック)を抑えたタイプなど、シチュエーションに応じた豊富な仕様からお選びいただけます。

左から、オールステンレスタイプ(HG-TAS型)、オールステンレス&トルク調整タイプ(HG-TASJ40型)、 ディテント(スプリングバックがない)タイプ(HG-DTA型)

解決のポイント

  1. 金属製の上蓋でもしっかり保持できる保持力と、高い耐久性で安全性を大きく向上させられた。
  2. 特殊な蓋形状でも柔軟に対応できる蝶番のバリエーションから、お客様のニーズに合った最適な製品を提案した。

製品情報

トルクヒンジ HG-TA型

トルクヒンジ HG-TA型

  • トルク機構に固定ディスクを挟み込んで摩擦を発生させる「ディスク構造」を採用しているため、軸が短いコンパクトな形状です。
  • 軸部分に配線穴がついたタイプもあります。
  • 配線穴付きタイプは5万回、無しのタイプは2万回の弊社開閉試験をクリアしています。

※2022年4月25日時点の内容です。